Vol.23  

 


今回のトーキョー・マニアにはユース出身、チャキチャキの東京っ子。期待の星・森村昂太選手の登場です!

 

森村 昂太
もりむら こうた

MF 30
180cm/65kg O型
1988年8月14日生 東京都小平市出身
前所属チーム:FC東京U-18

経歴:
小平市立小平第六小(BDDC)→小平市立第二中(FC東京U-15)→都立武蔵野北高(FC東京U-18)
→FC東京(2007年)

 

左足から繰り出される正確なパスとスピードに乗ったドリブル突破でチャンスを演出するMF。

 

 森村昂太、18歳今年DFの吉本一謙、GKの権田修一と共にFC東京の下部組織・FC東京U-18からトップチーム昇格を果たした期待の新人だ。現在MF登録の森村選手だが、ユース時代は左SBもこなし、昨年はFWとしても活躍、チームをJユースサハラカップ(Jリーグユース選手権)準優勝に導くなど、複数のポジションをこなす器用さを持ち合わせている。

 森村選手とサッカーとの出会いは早く、幼稚園の年長の時だった。「最初3歳上の兄が始めて、それから僕もやるようになったんです。小学校高学年の時に中学受験をしようと思って、サッカーから少し遠のいていた時があったんですけど、その時以外はずっとサッカーをやってきました。」
中学受験はご両親の意志?
「そうですね、あと自分にもちょっと行きたい学校があったんです。でもちょうどその頃にFC東京U-15に入ることができて、中学受験はせずサッカーでいこうと決めました。」

「(プロサッカー選手になるという)夢への道という意味ではJリーグの下部組織に入るということは意識しましたけれど、本当にプロになれるとは当時はまだ思っていなかったです。」と語る森村選手。「もしかしたら自分もプロ選手になれるかも」と最初に意識したのは中三の夏クラブユース選手権でみごとチームを優勝に導き、自身もMVPを受賞した時だという。中学時代からFC東京のユースチーム(U-15)でプレーをし、チームの中心として活躍してきた森村選手だが、高校のサッカー部への憧れも少しはあったようだ。「正直、高校選手権はやはり憧れでしたね。観客もすごく入りますし。でも当時はユースのことしか考えてなかったので、上がれて良かったと思っています。」高校選手権ってやっぱり憧れるもの?「それはみんな言ってますね。やはり、すごく注目もされますしね。」


東京生まれの東京育ち。サッカーの経歴もFC東京U-15からU-18、そしてトップチームと生粋の東京っ子。そんな森村選手が『ずっと中にいるからこそ感じるFC東京の”チームカラー”』とは?
「やはり仲の良さですね。下部組織もトップチームもそうですけど、みんなすごく仲が良くて、U-15・U-18の選手達は本当にトップに憧れていて…。そういう一体感っていうのはみんなすごく持っていると感じます。」

宴会世代
そんな憧れのトップチームの試合をユースの選手達はよく観戦に出かける。なかでも森村選手や吉本選手らの世代がユースチームだった頃、トップチームの試合をチャント(応援歌)を歌いながら盛り上げる「ノリのよさ」で、彼らはファンから「宴会世代」と呼ばれ親しまれてもいた。「試合はいつもメインスタンドの上の方で見ていたんですけれど、ある時コーチの提案で、コーチもはしゃいだりするのが好きな方だったので、ゴール裏に回ってU-15の選手達、合計30人くらいで応援団と一緒に応援しました。」そんな時、森村選手はけっこうはじける方?「のるとはじけるんですけど、最初はおとなしいんです。でも、のってくるとめちゃめちゃはじけます。変わります(笑)。」


現在、FC東京に所属するユース出身選手は新人3人の他に馬場憂太選手・梶山陽平選手の2名。二人の先輩達とはどういった関係?
「二人は本当に参考になるプレーがたくさんあって、お手本にさせてもらっています。いつも話しかけてくれたり、性格も優しくて気を遣ってくれたり、すごくいい方達です。いつもなぐさめてくれるんですよ。梶くん(梶山選手)とか。」

 

憧れ
「憧れの選手は、今だったらカカとかクリスティアーノ・ロナウドとか。海外で若いことも関係無しに試合にでて、自分のプレーを存分に出せているというところを尊敬しますね。そういうところを少しでも参考にしていければいいんですけれど、なかなか難しいです。」
ではチーム内では?
「福西さん(福西崇史選手)ですね。オーラが違うっていうか、もちろんカッコイイっていうのもありますけど、本当に相手のイヤなところに行くというか、とにかくすごい人だと思います。(お手本ですね?)はい。今は本当に“プレーを見させてもらっている”という感じです。最初は代表でテレビで見ている人だったので、ちょっとコワイ人かなと思ったんですけれど、優しくて、試合中も味方に絶対怒らないですし、選手の鑑(かがみ)という感じですね。本当にすごい人です!」
では森村選手自身「これが得意」というプレーは?
「自分が一番好きなのは、ポンポンとパスをつないでいって狭いところでも打開できる、そういう見ている人が「面白い」と思うプレーがしたいですね。ドリブルもユースのときはわりと自由にできたんですが、やっぱりトップはプレスが早く、そう自由には出来ないので、これから伸ばしていきたい部分です。シュートは…本当にキーパーのレベルがユースとはくらべものにならないくらい高いので、その中でいいコースを狙って決めるっていうのは、まだまだこれからですね。」

※    ※    ※    ※    ※

「プロ選手になって初給料で家族を食事に連れて行きたかったんです。ちょっと高級なところに。せっかくだから車で連れて行って、親にはおいしいお酒も飲んでもらって…というふうにしたかったのですが、まだ車の免許を持っていないので保留なんです。免許がとれたら行きたいですね。」と語る森村選手。現在オフの時間を使って教習所にも通っている。「親には今まですごく苦労をかけてきたので。」18歳にしてプロの厳しい世界で揉まれ、成長しているからこそ、出てくる言葉だ。
そんな森村選手もマイブームについて尋ねると、高校を卒業したばかりの青年らしい素顔を覗かせた。
「ちょっと前まではアメリカのドラマにはまってましたね。「プリズンブレイク」とかレンタルビデオ屋で借りてきて見てました。面白いですよ。あとは…最近テレビドラマも見ます。「プロポーズ大作戦」を見てましたね。ちょっと前まで高校生だったので、ちょうど今の感じというか懐かしさを感じて見ていました。」

では最後に、何か1つ願い事がかなうとしたら?
「海外のスタジアムでサッカーの試合を見たいですね。マンU(マンチェスターユナイテッド)のスタジアムとか、すごくピッチが近いじゃないですか。そこでプレーを見てみたいですね。(見たいだけ?出たくはない?)出たいというのはその先の一番のすごい願いですけど、その前にまずは見て、そこで学んで、それを持ち帰って練習してっていうのが願いというよりも目標です。」
その謙虚さも堅実さもが魅力の東京っ子は「今はサッカーがすべて」と言い切る、まだまだ育ち盛りの18歳。夢へ向かって、羽ばたけコータ!!


 

見た目の印象どおり、とても礼儀正しく「育ちの良さ」を感じさせてくれた森村選手。気負うことなく謙虚ながらも謙遜しすぎることなく、しっかりと自分を持っている、まさに「東京っ子」という形容詞がぴったりな森村選手でした。こんな息子がいたらお母さん鼻が高いぞっ!ちなみに森村君の誕生日は8月14日。もうすぐようやく19歳!若いって素晴らし〜!!(石川由美子)

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