権田選手がサッカーを始めたのはいつ頃ですか?
気付いた時にはサッカーをしていました。幼稚園にサッカークラブがあって、自分で入りたいというより、親に入れられたという感じです。フィールドの選手としてはあまり活躍できる気がしなかったけれど、背も大きかったし、キックを飛ばしたり、ボールを取るのは好きだったので、キーパーに向いているとは思っていました。
(プロになろうと思ったのはいつですか?)
FC東京Uー15に入った頃ですね。プロと同じユニフォームを着た時に、「頑張ったらサッカー選手になれるかも」と思いました。東京に入ってからは、世界の強い相手と試合をして優勝したり、海外遠征などの貴重な経験をしたことで自信がつきましたし、世界の選手との違いを中学生のうちから感じることができたので良かったなと思います。
(2007年にトップチームに昇格した時の心境は?)
高校3年生の約1年間、首のケガでサッカーができなかったので、今後もサッカーができるのかという状況でした。だから、プロになれることよりも、大好きなサッカーを仕事として続けられるという喜びの方が大きかったですね。
2009年にリーグデビューを果たし、味スタのピッチに立った時はどうでしたか?
デビューを味わっている余裕がないくらい緊張しましたね。初戦で4失点して、2戦目も3失点。本当に落ち着いていなかったな。
(その時は落ち込みましたか?)
すぐに次の試合があるので、落ち込んでいる暇はなかったですね。ミスして落ち込む時間があったら、次の試合で良いプレーができるように練習する方が良い。一生懸命稼いだお金で試合を観に来てくれているファン・サポーターが、凹んで自信もなさそうにプレーする選手の姿を見たら腹が立つじゃないですか。
今でもそうですけれど、ミスをしても引きずらずに、次の試合もしっかり準備することが一番大事だと思っています。
権田選手の理想のキーパー像は?
理想はパッと名前が出る選手になること。
人に評価される選手って良い選手だと思うので、「権田は良い選手だね」って言ってもらうことが目標ですね。
(「権田選手は真面目で誰よりも練習している」とお聞きしていますが、意識している部分はありますか?)
プレーにしっかりと集中できる環境をつくることも仕事なので、「あたりまえ」と思っているところが99%くらい。
もう一つは、自分の好きな仕事ができる幸せな時間をできるだけ長くしたいから。あと数年だけサッカーをやればいいなら多分全然練習しないし、適当にやると思うんですよ。でも、僕はちゃんとやっていたら40歳までできると信じている。
やるべきことをやらないで、どんどん選手寿命が短くなってしまったら悲しいし、もったいないですよね。
2014年、残りの試合への意気込みをお願いします!
Jリーグに出ている以上、ずっと優勝を目指していますけれど、その中で大事な試合も大事ではない試合もないと僕は思っています。一試合一試合100%の力を出して戦うので楽しみにしていてください!
最後に、頑張っている人へ、応援のメッセージをお願いします!
自分なりにモチベーションを見つけることが大事ですね。僕は家族が喜んでいるところを見ると、頑張ろうって思います。でも息抜きができる趣味は必要かな。ストレスは良くないので、溜めないようにすることも大切だと思っています。
この記事を書いた人
182chスタッフ
調布歴30年!調布を心から愛するスタッフが書いています。